中里介山の生涯と代表作

果てなき大河小説

生没
1885–1944
出身
東京都
文学史
  • 大衆文学
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略歴

1885年(明治18年)、神奈川県西多摩郡羽村(現・東京都羽村市)に生まれる。本名弥之助。電話交換手や代用教員を経て1906年に「都新聞」に入社し、記者として文筆活動をはじめた。1913年より同紙に連載を開始した生涯の代表作「大菩薩峠」は、掲載紙誌を変えながら以後28年におよぶ連載となり、虚無に取りつかれた剣士机竜之助の彷徨を通じて人間の業を描く「大乗小説」として、菊池寛や谷崎潤一郎らの称賛を受け、大衆文学の先駆けと評された。青年期には社会主義やキリスト教に接近し、幸徳秋水らと交友したことでも知られる。生涯独身を貫き、1944年(昭和19年)、腸チフスのため59歳で没し、「大菩薩峠」は未完に終わった。執筆のかたわら、武術や農業、読書を組み合わせた村塾の構想と運営にも取り組んだ。長編に登場する人々の遍歴と、現実の暮らしのなかに理想の共同体を探す活動とは、ともにその思想を知る手がかりとなる。

収録作品

名文

中里介山の名文