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太陽の子(福士幸次郎)のあらすじ・登場人物

口語自由詩の先駆け

福士幸次郎 1914年(大正3年)4月

文字数
23,290字
読了目安
約47分
表記
旧字旧仮名

この作品について

福士幸次郎の第一詩集。1914年(大正3)4月刊。明治42年から大正2年までの作を収め、兄と母にささげられた。口語の自由詩で、人間として生きる自覚を荒々しく吐露する。民衆詩の先駆として位置づけられる。

あらすじ

自序で福士は、この詩集にある心持ちの凡ては自分の全生命を尽くして踏んできた「片身」だと述べ、自分の生活は詩とひとつであり、序を付けるのは気がひけると断る。詩は荒々しい語調で、「自分は人間に生れた筈だ」「確かに人間として生れた筈だ」と繰り返し、自分も君も彼もそうだと呼びかけて終わる。

冒頭部(原文より)

   明治四十二年――大正二年 製作の時期    兄と母に      此の作集を獻ずる   自序  今この詩集を出版するに就いて自分は何にも言はないで出すに忍びない氣がする。何ぜなら此の詩にある心持の凡ては悉く嘗て自分の全生命を盡くして踏んで來た片身だからだ。一歩進めて言へば自分の詩集に自分の序を附けると言ふことは、その制作品の足りない所を補足するやうなものでをこがましい氣がするが、自分の生活は此等の詩と一々ついて離れず進んで來たものであるから、今として見ればその時々の自分の心理に立入つて考へることが出來、又その心理全體を突き貫く自分の心の祕奧、即ち自分の生れると共に持つて來た生の欲求も明示することが出來る。自分は今此の詩全體を生ませるに至つた自分の此の潜流を此の序文であらはにしようと思ふ。

「太陽の子」福士幸次郎(青空文庫)

末尾部(原文より)

自分が世界中の人間が猿みたいに見えると 烈しい羞恥の念が起る 自分は斯うしては居られない 斯うしては居られない 自分は人間に生れた筈だ 確かに人間として生れた筈だ 吾れにしろ君にしろまた彼れにしろ おお彼れにしろ

「太陽の子」福士幸次郎(青空文庫)

原文を読む

原文は青空文庫で公開されています(アプリからも同じ本文をダウンロードして縦書きで読めます)。

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