鳴雪自叙伝(内藤鳴雪)のあらすじ・登場人物
幕末から明治を生きた俳人の半生
- 文字数
- 192,644字
- 読了目安
- 約6時間25分
- 表記
- 新字新仮名
- 種別
- 随筆
この作品について
内藤鳴雪が七十六歳までの半生を語った自叙伝。伊予松山藩士の子として生まれた幼少期から、維新後の暮らし、官吏としての勤め、正岡子規との出会いと俳句の道までを、談話を筆記したやわらかな文章でたどる。明治の俳句革新に至る時代の空気が伝わる。
あらすじ
緒言によれば、この自叙伝はもともと雑誌「俳味」に連載され、同誌の廃刊後、「俳諧文学」に引き継がれた談話を、一冊にまとめたものである。毎号、記憶をたどって語りながら筆記してもらったため遺漏や記憶違いもあるが、七十六歳までの経歴の要項は述べ得たと鳴雪は記す。本文は「私の生れたのは弘化四年四月十五日であった」と始まり、伊予松山藩の士の家に生まれた少年期から、時代の移り変わりの中での歩みを順に語る。巻末には松浦為王が選んだ句集が付されている。
冒頭部(原文より)
緒言 一 この自叙伝は、最初沼波瓊音氏の「俳味」に連載されしが、同誌の廃止後、織田枯山楼氏の「俳諧文学」にその「俳味」に載りしものと共に終結までを連載された所のもので、今般それを一冊子として岡村書店より発行せらるることとなったのである。
「鳴雪自叙伝」内藤鳴雪(青空文庫)
末尾部(原文より)
鮟鱇の口から下がる臓腑かな 茶の花をまたいで出でつ墓の道 から/\と日は吹き暮れつ冬木立 樹にかけし提灯一つ師走かな 大年の両国通ふ灯かな 煤掃や庭に居並ぶ羅漢達 暁や見附出づれば餅の音 忘れけり四十九年の何とやら
「鳴雪自叙伝」内藤鳴雪(青空文庫)
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