露西亜よ汝は飛ぶ(百田宗治)のあらすじ・登場人物
疾走するトロイカに託す
- 文字数
- 438字
- 読了目安
- 約1分
- 表記
- 新字新仮名
この作品について
百田宗治の詩。詩集『ぬかるみの街道』(1918年)に収められた。ゴーゴリの一節を題辞に、ロシアの勢いを、疾走するトロイカにたとえて歌う。
あらすじ
題辞はゴーゴリの「露西亜は地上のあらゆるものを乗越えて飛ぶ」。詩は「おお露西亜よ、汝は飛ぶ、汝は道をつくってゆく」と呼びかけ、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、全アメリカ、政府と国民、教会とトラスト、国際条約を超えて疾走する姿を描く。トロイカの馭者は一人の百姓、労働者で、汚れた服に汗みずくの襯衣をまとい、鶴嘴を握り慣れた掌で太い綱を支え、鞭を振り上げている。馬は蹄を地に触れぬほどに疾走し、飛んでゆく。
冒頭部(原文より)
露西亜は地上のあらゆるものを乗越えて飛ぶ。他の国民と諸王国と諸帝国は傍へ寄って彼女に道を譲りながら、呆気にとられて流眄に見ている! ゴーゴリ おお露西亜よ 汝は飛ぶ、 汝は道をつくってゆく、 汝の動く時、 汝は自由だ、 あらゆる国土の上を、
「露西亜よ汝は飛ぶ」百田宗治(青空文庫)
末尾部(原文より)
鞭を振り上げている、 横眼もふらず行方を見ている、 馬の鬣は切れんばかりに大気に逆らっている、 横腹には汗がにじみだしている、 しかし、殆んど「蹄を地に触れない位に」 疾走する、 飛んでゆく。―― (『ぬかるみの街道』に発表 『百田宗治詩集』を底本)
「露西亜よ汝は飛ぶ」百田宗治(青空文庫)
原文を読む
原文は青空文庫で公開されています(アプリからも同じ本文をダウンロードして縦書きで読めます)。
同じ作家の作品
- 夕暮の別荘地に歩み入る兵士たち 1918年(大正7年)10月