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夕暮の別荘地に歩み入る兵士たち(百田宗治)のあらすじ・登場人物

疲れた兵士の隊列を見つめる

百田宗治 1918年(大正7年)10月

文字数
316字
読了目安
約1分
表記
新字新仮名

この作品について

百田宗治の詩。詩集『ぬかるみの街道』(1918年)に収められた。演習から疲れ切って帰る兵士の隊列を、夕暮れの別荘地に重ねて描く、民衆詩派の代表的な一篇。

あらすじ

詩は「喇叭の音」から始まる。疲弊した魂からしぼり出す最後の勇気のような喇叭が夕暮れの空にこだまする。汗みずくの兵士たち、重い背嚢、きらめく銃剣、埃まみれの靴。一日の演習でへとへとになった一隊が、水を撒かれた小径と生垣のつづく郊外の別荘地を過ぎてゆく。空腹と眩暈のなか、遠くなる喇叭と靴の音、労苦と疲弊の一日の終わりに、落日の空の下で、ひときわ高い彼らの歌が響く。

冒頭部(原文より)

喇叭の音、 疲弊した魂からしぼりだす最後の勇気のような いま夕暮れの空に反響を呼んで 響きわたる喇叭! おお汗みずくの兵士、 夏の夕暮の 湿やかな大気に充ちた郊外の別荘地にいま歩み入ってくる一隊、 重い背嚢、

「夕暮の別荘地に歩み入る兵士たち」百田宗治(青空文庫)

末尾部(原文より)

ああその中を 彼等の一隊は過ぎてゆく、 いま遠くなる喇叭、 靴の音、 労苦と疲弊の一日の終り、 ああ落日の空の下の 一きわ高い彼等の歌! (一九一八年十月大鐙閣刊『ぬかるみの街道』に発表 一九二〇年十月新潮社刊『百田宗治詩集』を底本)

「夕暮の別荘地に歩み入る兵士たち」百田宗治(青空文庫)

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