デカルトの名文

デカルトの作品から、よく知られた一節を集めました。

3件

省察

すでに数年前、私は気づいた、いかに多くの偽なるものを私は、若い頃、真なるものとして認めたか、またそれを基としてその後私がその上に建てたあらゆるものがいかに疑わしいものであるか、またさればいつか私がもろもろの学問において或る確固不易なるものを確立しようと欲するならば、一生一度は断じてすべてを根柢から覆えし、そして最初の土台から新たに始めなくてはならない、と。

第一省察の書き出し。一生に一度はすべてを根底から覆して土台からやり直す、という方法的懐疑の出発点を宣言する。三木清訳。

アルキメデスは、全地球をその場所から移動させるために、一つの確固不動の点のほか何も求めなかった。もし私が極めてわずかなものであれ何か確実で揺がし得ないものを見出すならば、私はまた大きなものを希望することができるのである。

第二省察の冒頭近く。懐疑の深淵にあって、アルキメデスの支点にならい、ただひとつ確実なものを探し求める決意を語る。

かようにして、一切のことを十分に考量した結果、最後にこの命題、すなわち、私は有る、私は存在する、という命題は、私がこれを言表するたびごとに、あるいはこれを精神によって把握するたびごとに、必然的に真である、として立てられねばならぬ。

第二省察の核心。欺く者がいても、疑う私は存在するという確信に至る一節で、「我思う、ゆえに我あり」として知られる考えの『省察』での表現。

この作家について

デカルト