小林多喜二の名文

小林多喜二の作品から、よく知られた一節を集めました。

2件

蟹工船

「おい地獄さ行ぐんだで!」

訛りのまま投げ出される冒頭の一声。これから乗り込む蟹工船を「地獄」と言い切ることで、過酷な労働の物語が最初の一行から立ち上がる。

そして、彼等は、立ち上った。――もう一度!

破れた最初の蜂起のあと、二度目のサボタージュへ向かう結び。読点で刻む短い一行が、再起の意志を突き出す。

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小林多喜二