メアリー・シェリーの名文

メアリー・シェリーの作品から、よく知られた一節を集めました。

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フランケンシュタイン

もう午前の一時で、雨が陰気に窓ガラスをぽとぽと打ち、蝋燭はほとんど燃え尽きていたが、そのとき、冷えかけた薄暗い光で、その造られたものの鈍い黄いろの眼が開くのが見えた。それは荒々しく呼吸し、手足をひきつるように動かした。

十一月の陰鬱な夜、フランケンシュタインが造り上げたものに命が宿る瞬間。雨音と燃え尽きかけた蝋燭が、創造の場面を怪奇な色に染める。

おぼえておいてください。わたしは、あんたに造られたもので、あんたのアダムというところなのだが、どちらかというと、悪いこともしないのに悦びを奪われた堕天使ですよ。いたるところで無上の喜びを眼にするのに、わたしだけがどうにもならぬようにそれから閉め出されるのだ。わたしは情深くて善良だったが、不幸がわたしを鬼にしたのだ。

山で創造主と再会した怪物の訴え。『失楽園』になぞらえ、自分は善良に生まれたが孤独と不幸が鬼にしたと語る、作品の核心をなす言葉。

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メアリー・シェリー