オマル・ハイヤームの名文
オマル・ハイヤームの作品から、よく知られた一節を集めました。
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ルバイヤート
だが今にして胸に宿る辞世の言葉は―― 水のごとくも来たり、風のごとくも去る身よ!
学問を誇った日々を振り返り、人の生を水と風にたとえる四行詩の後半。フィッツジェラルドの英訳でも名高い句を、小川亮作が原典から訳した。
一滴の水だったものは海に注ぐ。 一握の塵だったものは土にかえる。 この世に来てまた立ち去るお前の姿は 一匹の蠅――風とともに来て風とともに去る。
「万物流転」の章の一首。水は海へ、塵は土へと還るように、人もまた風とともに来て去るにすぎないと、無常を鮮やかな対句でうたう。
われらは人形で人形使いは天さ。 それは比喩ではなくて現実なんだ。 この席で一くさり演技をすませば、 一つずつ無の手筥に入れられるのさ。
人間を天に操られる人形にたとえた一首。比喩ではなく現実だと言い切る醒めた口調に、ハイヤームの運命観とユーモアがにじむ。