押川春浪の名文

押川春浪の作品から、よく知られた一節を集めました。

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海島冒険奇譚 海底軍艦

太平洋の波に浮べる、この船にも似たる我日本の國人は、今や徒らに、富士山の明麗なる風光にのみ恍惚たるべき時にはあらざるべし。

押川春浪『海底軍艦』のはしがきの冒頭。海に囲まれた日本を船にたとえ、海へ乗り出す気概を説く、明治の冒険小説らしい呼びかけ。

九時三十分、第二の砲聲と共に、我が驚く可き海底戰鬪艇は遂に海中に進水した。

孤島で秘密に建造された桜木海軍大佐の海底戦闘艇「電光艇」が、ついに進水する場面。物語が最も高揚する瞬間の一文。

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押川春浪