船中八策(坂本龍馬)のあらすじ・登場人物
龍馬が船中で説いた新国家像
- 文字数
- 363字
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- 約1分
- 表記
- 新字旧仮名
この作品について
坂本龍馬が新国家建設の構想を八箇条にまとめた綱領。1867年(慶応3年)、土佐藩の後藤象二郎とともに京へ向かう藩船「夕顔」の船中で口述したと伝えられ、「船中八策」の名で知られる。大政奉還、議会の設置、憲法の制定、海軍の拡張、対外条約の改定など、明治維新後の国家像を先取りした八つの方策を簡潔に掲げた、幕末の政治構想を代表する文書である。
あらすじ
「船中八策」は、来たるべき新しい国家のかたちを八箇条に凝縮する。第一に天下の政権を朝廷に奉還すること(大政奉還)、第二に上下二院の議政局を設けて万機を公議に決すること、第三に有能な人材を顧問に登用し有名無実の官を除くこと、第四に外国との交際を広く公議によって定め至当の条約を結び直すこと、第五に古来の律令を折衷して新たな憲法を撰定すること、第六に海軍を拡張すること、第七に帝都を守る親兵を置くこと、第八に金銀物価を外国と平均する法を設けること――を掲げる。そして末尾に、この八策を断行すれば皇運を挽回し国勢を拡張して万国と並び立つことも難しくないとして、公明正大の道理に基づく一大英断による天下一新を訴える。
冒頭部(原文より)
一、天下の政権を朝廷に奉還せしめ、政令宜しく朝廷より出づべき事。 一、上下議政局を設け、議員を置きて万機を参賛せしめ、万機宜しく公議に決すべき事。 一、有材の公卿・諸侯及天下の人材を顧問に備へ、官爵を賜ひ、宜しく従来有名無実の官を除くべき事。 一、外国の交際広く公議を採り、新に至当の規約を立つべき事。
「船中八策」坂本龍馬(青空文庫)
末尾部(原文より)
以上八策は、方今天下の形勢を察し、之を宇内万国に徴するに、之を捨てて他に済時の急務あるべし。苟も此数策を断行せば、皇運を挽回し、国勢を拡張し、万国と並立するも亦敢て難しとせず。伏て願くは公明正大の道理に基き、一大英断を以て天下と更始一新せん。
「船中八策」坂本龍馬(青空文庫)
名文
一、天下の政権を朝廷に奉還せしめ、政令宜しく朝廷より出づべき事。 一、上下議政局を設け、議員を置きて万機を参賛せしめ、万機宜しく公議に決すべき事。
大政奉還と議会の設置をうたう冒頭の二か条。坂本龍馬が土佐藩の後藤象二郎に示したと伝えられる新国家の構想で、原本は残っていないものの、明治維新を象徴する文書として知られる。
原文を読む
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