新政府綱領八策(坂本龍馬)のあらすじ・登場人物
暗殺直前に記した新政府の構想
- 文字数
- 253字
- 読了目安
- 約1分
- 表記
- 新字旧仮名
この作品について
坂本龍馬が暗殺の直前、慶応3年(1867年)11月に自筆でしたためた新政府の綱領。「新政府綱領八策」と呼ばれ、来たるべき新政府の基本方針を八箇条に掲げる。人材の登用、有能な諸侯の起用、外交・律令・議会・軍制・財政の刷新を説き、末尾では盟主となるべき者の名をあえて伏せ字(○○○)とした。私利を求めなかった龍馬の面目を伝える文書として名高い。
あらすじ
「新政府綱領八策」は、新政府のあるべき骨格を八つの義に整理する。第一に天下の有名な人材を招いて顧問とすること、第二に有能な諸侯を選び朝廷の官爵を与えて有名無実の官を除くこと、第三に外国との交際を議定すること、第四に律令を撰し新たな大典を定めて諸侯にこれを奉じさせること、以下、上下議政所・海陸軍局・親兵・金銀物価の対外平準までを挙げる。末尾には、あらかじめ数人の明眼の士と議定し、諸侯会盟の日を待って「○○○自ら盟主と為り」これを朝廷に奉って天下万民に公布する、と記し、公議に背く者は権門貴族であっても断固征討すると結ぶ。盟主の名を伏せたこの一節は、龍馬が自らの地位を求めなかったことを示すものとして知られ、文末は「慶応丁卯十一月坂本直柔」と署名される。
冒頭部(原文より)
第一義 天下有名ノ人材ヲ招致シ 顧問ニ供フ 第二義 有材ノ諸侯ヲ撰用シ 朝廷ノ官爵ヲ賜ヒ 現今有名無実ノ官ヲ除ク 第三義 外国ノ交際ヲ議定ス 第四義 律令ヲ撰シ 新ニ無窮ノ大典ヲ定ム 律令既ニ定レバ諸侯伯皆此ヲ奉ジテ部下ヲ率ス
「新政府綱領八策」坂本龍馬(青空文庫)
末尾部(原文より)
右預メ二三ノ明眼士ト議定シ 諸侯会盟ノ日ヲ待ッテ云々○○○自ラ盟主ト為リ 此ヲ以テ朝廷ニ奉リ 始テ天下万民ニ公布云々 強抗非礼公議ニ違フ者ハ断然征討ス 権門貴族モ貸借スルナシ 慶応丁卯十一月坂本直柔
「新政府綱領八策」坂本龍馬(青空文庫)
原文を読む
原文は青空文庫で公開されています(アプリからも同じ本文をダウンロードして縦書きで読めます)。
同じ作家の作品
- 船中八策 1867年6月