北大路魯山人の名文
北大路魯山人の作品から、よく知られた一節を集めました。
3件
お茶漬けの味
茶漬けを食いたいと要求する肉体が、自分の好きな茶漬けを食えたらこんな幸せはあるまい。これがすなわち栄養本位と言えよう。
魯山人『お茶漬けの味』の一節。値段で選ばず、そのときの体が求めるものを食べるのが美味しさだという、美食家らしい考えがうかがえる。
食器は料理のきもの
これを要するに、書でも絵でも陶器でも料理でも、結局そこに出現するものは、作者の姿であり、善かれ悪しかれ、自分というものが出るのであります。
料理人たちを前にした北大路魯山人の講演の一節。庖丁の線一本にもその人が出ると説き、自ら器を焼く理由を語る。
食器と料理は、どこまで行っても、離れることのできない密接な関係にあります。この両者は夫婦のような関係にあると言えましょう。
「食器は料理のきもの」と唱えた魯山人の持論を端的に示す一節。器と料理を一生連れ添う夫婦にたとえる。