大正女流俳句の近代的特色(杉田久女)のあらすじ・登場人物
写生に目覚めた大正女流俳句論
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- 10,336字
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- 約21分
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- 新字新仮名
この作品について
杉田久女が大正期の『ホトトギス』雑詠に現れた女流俳句の特色を論じた評論。それまでの女らしい情緒の句から、大正7年頃に客観写生へ転じたと指摘し、近代生活や思想を詠んだ句を例に分類して紹介する。久女自身の句も引かれ、同時代の女性俳人の姿を知る資料になる。
あらすじ
冒頭で久女は、大正初期の『ホトトギス』雑詠に載る婦人俳句は女らしい情緒の句が大部分だったが、大正7年頃から俄然、純客観写生にめざめ、近代的特色のある写生句が多く生まれたと述べる。元禄以来の婦人俳句の伝統から一歩、写生へ突き出した転換期だという認識である。本論は「近代生活思想をよめる句」に始まり、生活を愛し興味をもつ近代人の姿を詠んだ句、境遇や個性を詠んだ句などに分類し、例句を挙げて評する。久女自身の子への愛着を詠んだ句も取り上げられる。余りに長くなるので境遇・個性・感情・心持の句の詳しい論は省くと断って、昭和2年10月の稿として結ぶ。
冒頭部(原文より)
前期雑詠時代 大正初期のホトトギス雑詠に於ける婦人俳句は、女らしい情緒の句が大部分であったが、大正七年頃より俄然、純客観写生にめざめ来り、幾多の女流を輩出して近代的特色ある写生句をうむに到った。実に大正初期雑詠時代は元禄以来の婦人俳句が伝統から一歩、写生へ突出した転換期である。
「大正女流俳句の近代的特色」杉田久女(青空文庫)
末尾部(原文より)
風邪の子や眉にのび来しひたい髪 久女 我子への愛着のふかさをうたっている。 境遇、個性、感情、心持の句についてはもっと詳しく記したいのであるが余り長くなるからすべてを省略する事とした。 (昭和二年十月稿) (「ホトトギス」昭和三年二月)
「大正女流俳句の近代的特色」杉田久女(青空文庫)
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