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青眼白頭(斎藤緑雨)のあらすじ・登場人物

「筆は一本也、箸は二本也」

斎藤緑雨 1900年(明治33年) 「二六新報」

文字数
1,881字
読了目安
約4分
表記
新字旧仮名
種別
随筆

この作品について

斎藤緑雨の短い評言を集めた文章。ここに収録する本文は、作品社の『日本の名随筆85 貧』を底本とし、その親本は1922年刊の『縮刷・緑雨全集』である。後世の評価をあてにする人、都合の悪い時だけ呼び出される識者、素人と玄人、志と生活費などを話題にする。立派に見える理屈をいったん受けとめてから、日常の都合や金銭の側へ引き戻す言葉が続く。末尾では、ものを書く筆と食事の箸の本数を比べ、多数と少数の勝負に見立てている。大きな主張を長く論証するのでなく、一つの言葉の意味をずらしたり、相反する言い方を並べたりして、世間の決まり文句を問い直す形式だ。各項は丸印で区切られ、前の項の語を受けて次の皮肉へ進む箇所もある。短さの中に、文筆を仕事とする人の生活感覚と、他人事では済まない自嘲とが重なっている。

あらすじ

本作は短い警句・箴言を連ねた警句集のため、物語のあらすじはありません。

冒頭部(原文より)

 ○後生を口にすること、一派の癖のやうになりぬ。陸に汽車あり、海に汽船あり、今や文明の世の便利を主とすればなるべし。何故といはんも事あたらしや、お互に後世に於て、鼻突合はす憂なければなり。憂は寧ろ、虞に作るをよしとす。

「青眼白頭」斎藤緑雨(青空文庫)

末尾部(原文より)

 ○按ずるに筆は一本也、箸は二本也。衆寡敵せずと知るべし。

「青眼白頭」斎藤緑雨(青空文庫)

原文を読む

原文は青空文庫で公開されています(アプリからも同じ本文をダウンロードして縦書きで読めます)。

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