反復法とは

分類
文体・技法
読み
はんぷくほう

同じ語句や、意味の近い語句を繰り返して用いる表現技法。繰り返しによって意味を強め、一定のリズムを作り、読者や聞き手の注意を特定の言葉へ集める。たとえば、説明用の文「待った、待った、それでも来なかった」では、同じ動詞を重ねることで、待ち続ける時間や気持ちを感じさせる。詩歌では行の初めや終わりに同じ語を置く場合があり、歌では同じ句や節が戻ってくる折り返しも、構成を支える役割を果たす。童謡などで覚えやすい調べを作る一方、小説の会話や独白では、喜びや切迫感、ためらい、執着などを表すこともある。同じ言葉であっても、前後の出来事が変われば、二度目には異なる意味合いで読まれることがあるため、反復は必ずしも単なる内容の重複ではない。また、反対の内容や対応する構造を並べる対句と組み合わさる場合もある。押韻が主に音の対応を問題にするのに対して、反復法では語句そのものやその意味の繰り返しに注目する。どの言葉を何回繰り返したかだけでなく、繰り返しの間に何が挟まれ、最後にどのような変化が生じるかをたどると、文章の調べと感情の動きを合わせて読み取れる。

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