修辞法とは

分類
文体・技法
読み
しゅうじほう

言葉の選択や組み合わせ、語順、音の響きなどを工夫し、伝えたい内容や感情を効果的に表す方法。比喩、擬人法、倒置法、反復法、対句など、さまざまな技法を含む。たとえば、同じ事柄でも、別のものにたとえて形を与えるか、語順を変えて強調するか、同じ言葉を繰り返すかによって、読み手の受け取り方は変わる。西洋の修辞学は、もともと人を説得する弁論の技術と深く関わって発達し、文学の表現を考える分野にも広がった。日本でも和歌の掛詞や縁語などの技法が蓄積され、近代には西洋の修辞学を取り入れた文章論が書かれた。修辞法は単に文章を美しく飾る手段ではなく、物事をどう捉え、どの順に読者へ示すかにも関わる。詩歌だけでなく、小説、随筆、評論、日常の話し言葉にも現れる。一つの表現が複数の技法に当てはまることもあり、分類の名称を決めることだけが読解の目的ではない。技法を使う前の平叙的な言い方と比べ、どの語が際立ち、どんな印象が加わるかを確かめると働きが分かる。名称を覚えるだけでなく、作品の文脈の中で、その表現が必要とされる理由を考えるための知識である。

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