保元物語・平治物語とは
- 分類
- 形式・ジャンル
- 読み
- ほうげんものがたり・へいじものがたり
平安時代末期に起きた二つの内乱を描いた軍記物語。『保元物語』は保元元年(1156年)、崇徳上皇と後白河天皇が皇位などをめぐって争った保元の乱を、『平治物語』は平治元年(1159年)、信西をめぐる対立から源義朝と平清盛が争った平治の乱を描く。保元の乱では、剛勇で知られる源為朝が活躍する一方、敗れた崇徳上皇が讃岐へ流され、為朝が伊豆大島へ流される悲劇が語られる。平治の乱では、源義朝が敗れて殺され、のちに源氏の棟梁となる頼朝が伊豆へ流されるなど、平氏が権力をにぎる経過が描かれる。ともに作者は未詳で、鎌倉時代に成立したと考えられ、『平家物語』の前史にあたる。和漢混淆文による力強い文章で、中世の軍記物語の出発点となった。