落窪物語とは

分類
形式・ジャンル
読み
おちくぼものがたり

平安時代中期に成立した作り物語。作者は未詳で、十世紀末ごろの成立と考えられている。中納言の娘でありながら、継母に疎まれて、床が一段低くなった部屋に押し込められて暮らすため「落窪の君」と呼ばれる姫君が主人公である。姫君は召使いの阿漕に支えられ、少将・道頼に見初められて救い出され、道頼は継母一家に巧みな仕返しをするが、最後には父や継母を許して、一家は栄えてゆく。継子いじめを正面から語る点や、侍女が恋の仲立ちをする描写は、その後の物語にも見られる型となった。夢のように美しい世界を語る『竹取物語』『宇津保物語』に比べ、日常の暮らしの細部に目を向けた現実的な描写を持つといわれる。しばしば「日本のシンデレラ」とも紹介される。

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