月並(月並調)とは
- 分類
- その他
- 読み
- つきなみ
正岡子規が、江戸後期から明治にかけての宗匠たちの陳腐な俳句を批判して呼んだ語。もとの「月並(月次)」は毎月決まって行うことを意味し、俳諧では、出された題に多くの作者が毎月句を寄せ、宗匠が選んで優劣をつける「月並句合」が十八世紀中ごろから広まり、文化・文政期には大坂や江戸で大流行した。投句料や景品を目当てにした遊戯の性格が強まるにつれ、型どおりの句が量産されるようになる。子規は明治25年(1892年)から新聞「日本」に連載した『獺祭書屋俳話』で旧派の俳諧への批判を始め、『俳諧大要』(明治28年)では「天保以後の句は概ね卑俗陳腐にして見るに堪へず。称して月並調といふ」と断じた。知識や理屈に訴える句作り、陳腐な発想を好む態度を退け、実景に即した「写生」を説いたのである。この批判が広まったことで、「月並」はやがて俳句に限らず、新鮮味がなくありふれていることを言う一般の言葉として定着した。
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この用語に関わる作品
- 俳諧大要 1895年(明治28年)10月