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雨の出発(森川義信)のあらすじ・登場人物

背中の寒暖計に泪がたまる

森川義信 1939年(昭和14年)5月 「荒地」

文字数
65字
読了目安
約1分
表記
新字旧仮名

この作品について

森川義信が『荒地』第二集に発表した、五行の短い詩。背中に泪の溜まった寒暖計、影のないドア、古びた時間という断片的なイメージだけで、出発の不安と孤独を表す。

あらすじ

五行だけの短い詩。「背中の寒暖計に泪がたまる/影もないドアをすぎて/古びた時間はまだ叩いてゐる/あれは樹液の言葉でもない/背中の川を声だけで帰つてゆくものたち」。出発する者の背中に溜まる泪、影のないドア、叩きつづけられる古びた時間といった像が、説明なしに並ぶ。

冒頭部(原文より)

背中の寒暖計に泪がたまる 影もないドアをすぎて

「雨の出発」森川義信(青空文庫)

末尾部(原文より)

古びた時間はまだ叩いてゐる あれは樹液の言葉でもない 背中の川を声だけで帰つてゆくものたち

「雨の出発」森川義信(青空文庫)

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