雨の出発(森川義信)のあらすじ・登場人物
背中の寒暖計に泪がたまる
- 文字数
- 65字
- 読了目安
- 約1分
- 表記
- 新字旧仮名
この作品について
森川義信が『荒地』第二集に発表した、五行の短い詩。背中に泪の溜まった寒暖計、影のないドア、古びた時間という断片的なイメージだけで、出発の不安と孤独を表す。
あらすじ
五行だけの短い詩。「背中の寒暖計に泪がたまる/影もないドアをすぎて/古びた時間はまだ叩いてゐる/あれは樹液の言葉でもない/背中の川を声だけで帰つてゆくものたち」。出発する者の背中に溜まる泪、影のないドア、叩きつづけられる古びた時間といった像が、説明なしに並ぶ。
冒頭部(原文より)
背中の寒暖計に泪がたまる 影もないドアをすぎて
「雨の出発」森川義信(青空文庫)
末尾部(原文より)
古びた時間はまだ叩いてゐる あれは樹液の言葉でもない 背中の川を声だけで帰つてゆくものたち
「雨の出発」森川義信(青空文庫)
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