青い眼の人形(野口雨情)のあらすじ・登場人物
赤い靴も青い眼の人形も
- 文字数
- 7,525字
- 読了目安
- 約15分
- 表記
- 新字新仮名
この作品について
野口雨情の第二童謡集。1924年(大正13)刊。第一童謡集『十五夜お月さん』のあとの作品から選んだものを収める。表題作「青い眼の人形」のほか、「赤い靴」「赤い桜ンぼ」「かなかな」「おぼろお月さん」などを含む。雨情の序文には、童謡の本質は知識ではなく童心にあり、真・善・美の上に立つとある。
あらすじ
序文で雨情は、童謡は童心を基調として真善美の上に立つ芸術であり、知識の芸術ではないから児童とすぐ握手できるのだと述べる。最初の「赤い桜ンぼ」は、雁が十と七つ並んで渡ってゆく歌。表題作では、アメリカ生まれのセルロイドの人形が日本の港で涙をうかべ、「迷ひ子になつたら なんとせう」と心細がり、最後は日本の嬢ちゃんに仲良く遊んでほしいと願う。「かなかな」は、遠い山の蜩がひとりぼっちで鳴くと歌う。巻中には「赤い靴」を歌う詩もあり、巻末は「おぼろお月さん 歳ヤいくつ」と問いかける、数え歌風のわらべ唄調の作で終わる。
冒頭部(原文より)
童謡は童心性を基調として、真、善、美の上に立つてゐる芸術であります。 童謡の本質は知識の芸術ではありません、童謡が直に児童と握手の出来るのも知識の芸術でないからであります。 童謡が児童の生活に一致し、真、善、美の上に立つて情操陶冶の教育と一致するのも超知識的であるからであります。
「青い眼の人形」野口雨情(青空文庫)
末尾部(原文より)
おぼろお月さん 歳ヤいくつ 十と三つ寝りや 十と三つ 十三七つにや まだ遠い おぼろお月さん 十と一つ
「青い眼の人形」野口雨情(青空文庫)
名文
童謡は童心性を基調として、真、善、美の上に立つてゐる芸術であります。
野口雨情が童謡集『青い眼の人形』に添えた序文の冒頭。童謡の本質を、真・善・美の上に立つ童心の芸術と述べる。
原文を読む
原文は青空文庫で公開されています(アプリからも同じ本文をダウンロードして縦書きで読めます)。