蛍の灯台(野口雨情)のあらすじ・登場人物
童謡は言葉の音楽だと説く
- 文字数
- 8,947字
- 読了目安
- 約18分
- 表記
- 新字旧仮名
この作品について
野口雨情の童謡集。1926年(大正15)6月刊。「雨降りお月さん」「兎のダンス」「俵はごろごろ」などを収める。冒頭の「著者より」で、童謡は童心から生まれる言葉の音楽であり、単純化こそ芸術性のあらわれだと説く。幼稚に見える表現にこそ永遠の児童性がやどるという考えが、具体的な作品とともに示される。
あらすじ
「著者より」は、童謡とは童心から生まれる言葉の音楽であり、自然詩であると定義し、初学者が内容の説明に急いで平面的な描写に陥りやすいことを述べ、単純化された表現を幼稚と見るのは童心の欠けた人だと諭す。本文には「よいよい横町」「雨降りお月さん」などが収められ、狐の出る橋を急いで渡る「急ぎやれ急ぎやれ」の歌では、「こんこん狐が出りやこわや」と、夕暮れの怖さを繰り返しのリズムで歌う。
冒頭部(原文より)
著者より 童謡は、童心から生れる言葉の音楽であります。童心から生れる言葉の音楽が、芸術的価値があつたならば、童謡と言ふことが出来ます。 又、童謡は、童心から発した自然詩であると言ふことも出来ます。童心から発した自然詩は、純真不の芸術であります。純真不の芸術が歌謡であつたとき童謡となるのであります。
「蛍の灯台」野口雨情(青空文庫)
末尾部(原文より)
この橋は 雨夜にや狐の 出る橋ぢや 出る橋ぢや さアさ急いで 渡りやんせ おお こわ こわや 狐はこわや こんこん狐が出りやこわや
「蛍の灯台」野口雨情(青空文庫)
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