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生ける銃架(槙村浩)のあらすじ・登場人物

お前は思想を持たぬ生ける銃架だ

槙村浩 1932年(昭和7年)2月 「大衆の友」

文字数
2,008字
読了目安
約4分
表記
新字旧仮名

この作品について

槙村浩が一九三一年十月に書き、翌年に発表した反戦詩。高粱畑を進む兵士の隊列を、思想を持たぬ「生ける銃架」と呼び、満州へ送られる日本兵に向けて、戦争の意味を問いかける。伏せ字や注記の多い検閲後の姿を残す。

あらすじ

高粱の畑を分けて、銃架の影は今日も続いていく。血のような夕日を浴びて黙々と進む兵士たちは、人間の形を失い、背嚢に隠れ、「思想を持たぬただ一箇の生ける銃架」となる。列の先頭には日章旗、肥馬にまたがる将軍たち、色蒼ざめ疲れ果てた兵士の群れが続く。中国と日本の圧制者が手を握り、犠牲の血は二十二省の土を染めた。しかし民衆は経験によって学んだ。旗に拳を振る子供たち、顔をそむけて罵る女たち、無言のまま反抗の視線を列に灼きつける男たちが描かれる。末尾に「一九三一・一〇・二四」の日付と、伏せ字の注記が付く。

冒頭部(原文より)

高粱の畠を分けて銃架の影はけふも続いて行く 銃架よ、お前はおれの心臓に異様な戦慄を与へる――血のやうな夕日を浴びてお前が黙々と進むとき お前の影は人間の形を失ひ、お前の姿は背嚢に隠れ お前は思想を持たぬたゞ一箇の生ける銃架だ きのふもけふもおれは進んで行く銃架を見た

「生ける銃架」槙村浩(青空文庫)

末尾部(原文より)

(1)鮮血 (2)軍 (3)弾 (4)虐 (5)日 (6)突 (7)刺 (8)剣 (9)産 (10)党 (11)血 (12)突 (13)抉 (14)血 (15)戦 (16)圧 (17)日本共産党 (18)殺 (19)血 (20)後 (21)狙 (22)構 (23)革命 (24)鉄

「生ける銃架」槙村浩(青空文庫)

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