間島パルチザンの歌(槙村浩)のあらすじ・登場人物
植民地の少年はパルチザンになる
- 文字数
- 3,290字
- 読了目安
- 約7分
- 表記
- 新字旧仮名
この作品について
槙村浩が一九三二年に発表した長編詩で、代表作として知られる。朝鮮咸鏡道に生まれた少年が、三・一独立運動を経て、国境を越えて抗日パルチザンとなるまでを語る。植民地支配への怒りと、日本人としての自省、国際的な連帯の呼びかけが力強い調子で歌われる。検閲による伏せ字を残す。
あらすじ
語り手「おれ」の故郷は咸鏡の村。姉と裏山で枯れ葉を集め、飢えをこらえて父のかついだ鍬を見つめながら雨乞いの坂を越えた少年時代が語られる。書堂の陰で、病んで都から帰った若者が、ロシア革命の話をしてくれた。その若者は一九一九年の春を見ずに逝ったが、ロシアの話は少年の胸に深い憧れとして残った。三月一日、「大韓独立万歳」の声が全土を揺るがし、母国の旗が家々の戸口にひるがえるが、自由の歓びは短く、侵略の軍隊が村を焼く。やがて「おれたちは咸鏡の男と女」として国境を越え、闘いに加わる。詩はなお国境を越えた連帯を呼びかけて続く。
冒頭部(原文より)
思ひ出はおれを故郷へ運ぶ 白頭の嶺を越え、落葉松の林を越え 蘆の根の黒く凍る沼のかなた 赭ちゃけた地肌に黝ずんだ小舎の続くところ 高麗雉子が谷に啼く咸鏡の村よ 雪溶けの小径を踏んで チゲを負ひ、枯葉を集めに 姉と登った裏山の楢林よ
「間島パルチザンの歌」槙村浩(青空文庫)
末尾部(原文より)
「プロレタリア文学」臨時増刊(昭和七年四月二十五日発刊) (1)日章 (2)海 (3)焼 (4)崩 (5)綴 (6)血 (7)突 (8)刺 (9)姦 (10)腹 (11)殺さ (12)血 (13)日章 (14)日本 (15)革命 (16)解放
「間島パルチザンの歌」槙村浩(青空文庫)
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