都々逸とは
- 分類
- 形式・ジャンル
- 読み
- どどいつ
江戸時代末期に流行した、七・七・七・五の二十六音から成る俗曲の歌詞。男女の恋愛や人情、世の中の皮肉、洒落などを題材とする。起源には、名古屋の熱田で歌われた「神戸節」の囃子詞「どどいつどどいつ」に由来するとする説などがあり、天保年間(1830〜44年)に江戸の寄席で初代・都々逸坊扇歌が三味線を弾きながら歌って人気を集めたことで、全国に広まったといわれる。「惚れて通えば千里も一里」のように、口にしやすい調子が好まれた。七・七・七・五の音数は七五調の連なりを下敷きにしたもので、短歌や俳句に比べて格式を気にせず、庶民の気持ちをあけすけに語れるのが魅力である。「三千世界の鴉を殺し主と朝寝がしてみたい」は、幕末の志士・高杉晋作の作と伝えられる。明治以降も寄席や花柳界で愛好され、新聞の投稿欄にも載り、文学者の作品にも取り入れられた。現在でも、定型詩の一つとして新作が作られている。