川柳とは

分類
形式・ジャンル
読み
せんりゅう

五・七・五の十七音でよむ、季語も切れ字も要らない口語の短詩。江戸中期に流行した前句付(七・七の前句に五・七・五を付ける遊び)から生まれ、点者として名を馳せた柄井川柳(1718年〜1790年)の名が、そのまま詩型の名となった。明和2年(1765年)、呉陵軒可有が川柳の選んだ句から前句を取り去って独立した句として編んだ『誹風柳多留』が最初の句集で、以後、天保11年(1840年)までに百六十七編を重ねて江戸の庶民に愛された。うがち(人情や世態の裏をつく観察)、おかしみ、かるみを身上とし、武士や町人の見栄、夫婦や親子の機微、遊里の風俗など、自然を尊ぶ俳諧が正面から扱わない人間くさい題材を軽妙に写した。自然を詠む俳句に対して、人間を詠む詩といわれるゆえんである。明治以降は新聞や雑誌の投稿欄に受け継がれ、時事を風刺する時事川柳や勤め人の悲哀をうたうサラリーマン川柳として、今日もっとも広く親しまれている短詩型の一つとなっている。

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