五山文学とは
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- 形式・ジャンル
- 読み
- ござんぶんがく
鎌倉時代末期から室町時代にかけて、京都や鎌倉の五山の禅僧たちを中心に作られた漢詩文の総称。「五山」とは、中国の南宋の制度にならって幕府が定めた臨済宗の格式高い寺院の序列で、京都五山と鎌倉五山があり、室町時代には南禅寺がその上に置かれた。僧たちは、元から渡来した一山一寧らの教えを受け、また自ら中国へ渡って宋・元の詩文を学び、日本で本格的な漢詩文を作った。早い時期には虎関師錬が日本最初の仏教通史『元亨釈書』を著し、元に長く留まった雪村友梅や中巌円月も詩文で知られる。室町前期の義堂周信(詩文集『空華集』)と絶海中津(詩集『蕉堅藁』)は「五山文学の双璧」と称される。禅の悟りを語る偈頌のほか、自然や旅、友との交わりを詠んだ詩が多い。応仁の乱の後は僧たちが地方へ散って衰えたが、中国の学問を伝えたその素養は江戸時代の儒学や漢詩文の源流の一つとなった。同時に五山の僧たちは出版事業にも力を入れ、版本の「五山版」を刊行して日本の出版文化にも貢献した。