絶句とは
- 分類
- 形式・ジャンル
- 読み
- ぜっく
漢詩の形式の一つで、四句から成る最も短い詩体。一句が五字の五言絶句(二十字)と、七字の七言絶句(二十八字)が中心である。六朝時代の民歌などにさかのぼり、唐代に近体詩の規則が整うと、律詩とともにその一体として形が定まった。押韻は、五言では第二句と第四句の末、七言では第一・第二・第四句の末に置くのが基本で、各字の声調(平仄)の配列にも決まりがある。第一句で歌い起こし、第二句で受け、第三句で転じ、第四句で結ぶ構成を起承転結といい、この語はのちに文章の組み立てを言うときにも広く使われるようになった。名の由来については、律詩を半分に絶ったものとする説、四句で断ち切ったことによるとする説などがあり、定説はない。わずか二十字で深い余韻を残す王維の「鹿柴」をはじめ、孟浩然の「春暁」、張継の「楓橋夜泊」などが名高い。日本でも漢詩を作る人々に好まれ、江戸時代後期の頼山陽が川中島の合戦をうたった「鞭声粛粛夜河を過る」で始まる七言絶句は、詩吟でも長く愛唱されてきた。ただし、日本では詩を訓読して味わうため、原詩の押韻や平仄は、訓読した日本語の響きからは聞き取れない。話の途中で言葉に詰まることも同じ字で「絶句」というが、これは漢詩の形式とは別の用法である。