破調とは

分類
文体・技法
読み
はちょう

短歌や俳句などの定型詩で、基準となる音数や調べから外れること。五七五七七を基本とする短歌や、五七五を基本とする俳句において、所定の音数より多くなる字余り、少なくなる字足らずなどをいう。「字」という呼び名でも、原則として問題になるのは紙面に書かれた文字の個数ではなく、読み上げたときの音数である。漢字一字が一音に当たるとは限らず、拗音の小さな仮名なども文字数と同じようには数えない。定型の調べが背景にあるからこそ、そこからのずれによって特定の言葉が目立ったり、息づかいや意味のまとまりが変化したりする。したがって、音数の過不足だけで作品の誤りや巧拙を決めることはできない。作者が語句の自然さや表したい内容を優先した結果として現れることもある。一方、五七五などの定型自体に従わないことを方針とする自由律俳句とは、考え方の上で区別される。句の切れ目や語のまとまりと音数の区切りが一致しない場合もあるため、作品全体の声の流れを確かめる必要がある。破調は、定型を単なる字数の枠としてではなく、変化を感じ取るためのリズムの基準として理解する際に役立つ用語である。

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