自由律俳句とは

分類
形式・ジャンル
読み
じゆうりつはいく

五・七・五の定型や季語の約束にとらわれず、感動をそのままの息づかいで自由な音律に写しとろうとする俳句。正岡子規の写生の系譜から出た河東碧梧桐の新傾向俳句運動を源流とし、荻原井泉水が明治44年(1911年)に創刊した俳誌「層雲」を拠点として、季語も定型も捨てた自由律を提唱・確立した。「層雲」の井泉水門下からは、対照的な生涯を送った二人の代表的俳人が出ている。エリート社員の地位も家庭も捨て、寺男として孤独のうちに死んだ尾崎放哉は「咳をしても一人」などの句に寂寥を刻み、行乞流転の旅に生きた種田山頭火は「分け入つても分け入つても青い山」などの句を残して、生涯の句業を句集『草木塔』(昭和15年)にまとめた。平易な言葉に人生の実感を凝縮するその作風は、今日もなお多くの読者を持ち続けている。

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