季語とは

分類
文体・技法
読み
きご

俳句で、季節を表すものとして約束された言葉。「雪」は冬、「月」は秋、「花」は春というように、一語が季節と結びついた連想の広がりを背負っており、十七音という短さのなかで背景の情景や心情を一挙に呼び起こす。もとは連歌・俳諧の式目(作法)で句の季節を定めるために決められた「季の詞」で、「季語」という呼び方は明治41年(1908年)ごろに俳人・大須賀乙字が使いはじめたとされる。季語を分類し用例を添えた書物が歳時記で、享和3年(1803年)に曲亭馬琴が編んだ『俳諧歳時記』は二千六百余語を収め、この種の書物を歳時記と呼ぶ始まりとなった。今日の歳時記は新年・春・夏・秋・冬の五つに分け、時候・天文・地理・生活・行事・動物・植物などの部立てを設ける。高浜虚子が唱えた「花鳥諷詠」は、季題を詠むことにこそ俳句の本質があるとする立場だが、河東碧梧桐の新傾向俳句から生まれた自由律俳句は定型も季語も捨て、種田山頭火・尾崎放哉が無季の句で独自の境地を開いた。

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