語り物とは

分類
形式・ジャンル
読み
かたりもの

節をつけて語り聞かせることを前提にした芸能・文芸の総称。文字で読むための「読み物」に対する言葉で、琵琶などの楽器を伴うことが多い。中世の代表は、琵琶法師が『平家物語』を語った平曲で、このほか、幸若舞、説経節、のちには浄瑠璃、浪花節などがある。聞き手に合わせて語りの内容が変わることが多く、その分、文字として固定されるまでに複数の本文が生まれた。『平家物語』に多くの異本があるのも、語りの伝承と関わっている。語り物の文章には、七五調に近いリズムや、「祇園精舎の鐘の声」のように、耳で聞いて覚えやすい調子が多く、音読したときの響きが重んじられる。江戸時代以降も、講談や落語、浪曲などの話芸に受け継がれた。

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