日本文藝家協会とは

分類
結社・団体
読み
にほんぶんげいかきょうかい

小説家、劇作家、評論家、詩人など文筆家の権利を守り、相互に助け合うための職能団体。大正9年(1920年)に結成された劇作家協会と、大正10年(1921年)に菊池寛らが結成した小説家協会とが、大正15年(1926年)に合併して「文藝家協会」となり、小説家協会の幹事だった菊池寛が初代会長に就いた。当時の作家は原稿料の取り決めもあいまいで、病気や死によってたちまち生活に窮することが多く、菊池は作家の経済的な地位の向上と相互扶助の必要を訴えてこの団体を発議したとされる。会員の著作権の保護、原稿料や印税の改善、作品の二次使用の窓口、会員どうしの親睦を目的とし、作家という職業の社会的な地位を築くうえで大きな役割を果たした。戦時中の昭和17年(1942年)、日本文学報国会の結成にともなって解散し、これに吸収されたが、敗戦後の昭和20年(1945年)12月から翌年にかけて「日本文藝家協会」として再発足し、昭和21年(1946年)に社団法人となった。平成23年(2011年)には公益社団法人へ移行している。現在は著作権の管理や、教科書・試験問題などへの作品の利用の許諾、文学者の相互扶助、言論・表現の自由に関わる提言などにあたっている。毎年、その年の優れた文章を集めた『ベスト・エッセイ』や、年間の代表的な短編を集めたアンソロジーを編んでいることでも知られる。

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