日本書紀とは
- 分類
- 形式・ジャンル
- 読み
- にほんしょき
養老4年(720年)に完成した、現存する最古の正史で、六国史の第一にあたる。舎人親王を中心とする編纂委員会が、神代から持統天皇の代までを、漢文・編年体で記した。全30巻に系図1巻が添えられていたが、系図は現存しない。年次を干支で示して出来事を時間の順に述べ、一つの事柄に異なる伝えがあれば「一書に曰く」として本文に並べる点が特色で、異伝を併記する姿勢は当時としても画期的であった。128首の歌謡を万葉仮名で収め、聖徳太子の記事も載せる。年次を持たず、出雲神話を重んじて語り物の趣を残す『古事記』とは、性格が大きく異なる。両書をあわせて「記紀」といい、神話と古代史を知るための基本史料であると同時に、のちの文学や芸能が神話の題材を汲み上げる泉ともなった。江戸時代の国学や、近代の歴史・神話研究も、これらを土台として進められた。