古事記とは

分類
形式・ジャンル
読み
こじき

和銅5年(712年)に太安万侶が元明天皇へ献上した、現存最古の書物。天武天皇の命により、稗田阿礼が『帝皇日継』と『先代旧辞』を誦み習い、のちに安万侶が筆録して成った。上・中・下の三巻から成り、天地のはじまりの神話から推古天皇の代までを記す。出雲神話を重んじ、多くの氏族の系譜を収める点や、聖徳太子の記事を載せない点で『日本書紀』と異なる。文章は漢文を日本語の語順に合わせて崩した変体漢文を主とし、固有名詞や歌謡は漢字の音を借りて一字一音で書き表し、歌謡はすべて万葉仮名で記されている。江戸時代には本居宣長が三十五年をかけて『古事記伝』(寛政10年・1798年)を著し、実証的に読み解いた。現存最古の写本は真福寺本(1371〜72年写)である。近代にも、鈴木三重吉が子ども向けに『古事記物語』(大正9年・1920年)として書き直すなど、神話の物語として読み継がれている。

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