パロディとは

分類
文体・技法
読み
ぱろでぃ

よく知られた作品や文体の特徴を取り入れ、内容や場面を変えることによって、原作とのずれを表現に生かす方法。また、そのように作られた作品。もじりともいう。原作の言葉遣い、構成、登場人物の型などが読者に分かるように残されるため、元の作品を知っているほど変更の意味が見えやすい。滑稽さを生み、原作やその背後の価値観をからかったり、社会を風刺したりする場合が多いが、必ずしも嘲笑だけが目的ではない。先行作品への親しみや敬意を含みながら、新しい時代や場所に置き直す場合もある。文学に限らず、音楽や美術などでも用いられる広い概念である。単に筋を別の言語や時代へ移す翻案とは重なる部分があるものの、原作を思い出させる特徴と、その変形から生じる効果が重要となる。日本の狂歌や戯作にも、古典的な表現を日常的な題材へ移す趣向が見られる。一方、古い和歌を踏まえて新しい歌を作る本歌取りのすべてが、滑稽なもじりであるわけではない。どの要素が受け継がれ、どこが変えられたかを比較し、その変化が何を表しているかを考えると、作品同士の関係が具体的に読める。原作との関係そのものを表現の一部にする技法である。

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