付合とは
- 分類
- 文体・技法
- 読み
- つけあい
連歌・俳諧で、先にある句に次の句を付けること、またはその二句の結びつき。先の句を前句、あとに付ける句を付句という。五七五の長句には七七の短句を、短句には長句を付ける。前句の言葉から関連する事物を連想する方法、そこに示された事情や心情を受けて場面を広げる方法、明示されない気分や余情によって結びつける方法などがあり、物付・心付・匂付といった名で論じられてきた。たとえば、前句のある言葉を次の句が別の場面へ読み替えることで、同じ表現に新しい意味が生まれる。一巻を続ける際には前句との関係だけでなく、その前の句である打越から離れて、新しい展開を作ることも重んじられる。このため、同じ人物や話題を延々と追う物語とは異なる進み方となる。松尾芭蕉と門人たちの連句も、この結びつきと転換を工夫したものである。付合には、二句を関係づける語句や素材そのものを指す用法もある。個々の句の巧さに加え、他の作者の句をどう理解して応じたかが鑑賞の対象となる点に、共同制作の文芸としての特徴がある。発句だけを取り出す読み方では見えにくい、連歌・連句の中心的な技法である。