蕉風とは

分類
その他
読み
しょうふう

松尾芭蕉とその門人たちが築いた俳諧の作風。貞享年間(1684〜88年)に、芭蕉のもとに門人が集まって確立した。貞門・談林の言葉遊びや奇抜さにとどまっていた俳諧を、天地自然の感動を詠む詩へ高めようとし、「不易流行」を根本の考え方とした。芭蕉の作風は三つの時期に分けて語られ、『冬の日』(貞享元年・1684年)のころの意気盛んで奇を好む作風から、『ひさご』『猿蓑』(元禄4年・1691年)に見られる景と情が溶け合った作風へ、晩年の『炭俵』などに表れた、日常を軽やかにとらえる「軽み」へと進んだ。美的理念としては、さび・しをり・細み・軽みが挙げられる。芭蕉は元禄7年(1694年)に没したが、門人たちによって各地に蕉風は広まった。18世紀後半には与謝蕪村らが「蕉風に帰れ」と唱えて復興を図り、明治に正岡子規が俳句を打ち出すまで、俳諧の主流であり続けた。近代では、芥川龍之介が『芭蕉雑記』(大正12年)、『続芭蕉雑記』(昭和2年)で芭蕉の人と句を論じている。

関連する用語

この用語に関わる作品

この用語に関わる作家