魔女(小熊秀雄)のあらすじ・登場人物
悪魔と魔女と聖母の恋物語
- 文字数
- 4,449字
- 読了目安
- 約9分
- 表記
- 新字旧仮名
この作品について
小熊秀雄が書き継いだ、未完の叙事詩。悪魔、魔女、聖母、画家などの登場人物が三つ巴で血に塗れる、日本の恋愛を主題にした物語を、風刺と空想を交えて語る。序詩で女性読者に呼びかける形式が特徴。
あらすじ
冒頭に登場人物の一覧があり、序詩で「すべての女の読者諸君よ」と呼びかける。恋愛に真剣な信念がなければ恋はお控えなさい、日本の悪魔と魔女と聖母がどのように三つ巴で血に塗れたか、この物語を参考にしてほしい、という。第一章「悪魔の散歩」は、籐のステッキをついた悪魔が、三月の東京の夜の街を歩き、「泣けるか」「喜べるか」「笑へるか」の三つの呪文を自問自答する場面。月に背を向けておのれの影にものを言う悪魔が街に放たれている。末尾は〈未完〉と記される。
冒頭部(原文より)
叙事詩「魔女」の人物 海羅義丘( ) 千敬太郎(青年) 天羅多吉(独立画家) 富士光雄(渕 ) マリア ( ) 悪魔 ( ) 魔女 ( )
「魔女」小熊秀雄(青空文庫)
末尾部(原文より)
たがひの生活に空間をつくり 空間を楽しむ術を知りだす、 空間のみがたがひの 自由の世界、哀しい、あはれな充実の世界、 サラリーマンの勤めの外出に いそいそと三指を玄関につく妻 亭主の送り出しではなく 亭主の放逐であつた、――〈未完〉
「魔女」小熊秀雄(青空文庫)
原文を読む
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