雨の歌(山村暮鳥)のあらすじ・登場人物
鞭つように降れと願う雨
- 文字数
- 74字
- 読了目安
- 約1分
- 表記
- 新字旧仮名
この作品について
山村暮鳥が子ども向けの雑誌「おとぎの世界」に発表した短い詩。降る雨に「もっと強く降ってくれ」と呼びかけ、さびしい雨音を聴くつもりが、鞭打つように蹴るようにはげしい雨を求める。童謡のかたちを借りながら、感情の激しさがのぞく。
あらすじ
「雨がふる/雨がふる」と静かに始まり、「さびしい雨滴でも聴かうか」と思う。しかし直後に「いや、いや/さうだ」と打ち消され、「鞭つやうに/蹴るやうに/つよく、つよく」降ってほしいと願いが変わる。最後は「つよく、はげしく/ふつてくれ」と、雨に向かって呼びかける形で終わる。わずか十数行のなかで、静かな雨の音への期待から激しい雨への願いへと、気持ちが転換する。行頭の字下げが雨だれの間を思わせる、視覚的にも特徴のある詩である。
冒頭部(原文より)
雨がふる 雨がふる さびしい雨滴でも聴かうか いや、いや さうだ 鞭つやうに 蹴るやうに つよく、つよく
「雨の歌」山村暮鳥(青空文庫)
末尾部(原文より)
はげしく つよく、はげしく ふつてくれ
「雨の歌」山村暮鳥(青空文庫)
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