オール讀物とは
- 分類
- 結社・団体
- 読み
- おーるよみもの
昭和5年(1930年)7月、菊池寛の文藝春秋社が「文藝春秋」の臨時増刊「オール讀物號」として世に出した大衆小説誌。好評を得て昭和6年(1931年)4月から独立の月刊誌となり、その創刊号には、岡本綺堂の『半七捕物帳』のような読み物をと依頼された野村胡堂が、『銭形平次捕物控』の第1作『金色の処女』を寄せている。平次の捕物はその後27年、383篇にわたって書き継がれ、国民的な人気を得た。芥川賞の受賞作が「文藝春秋」に掲載されるのに対し、同じ昭和10年(1935年)に創設された直木賞の選評と受賞作は本誌に載るのが慣例で、大衆文学の中心的な舞台であり続けている。山本周五郎が小石川養生所の医師「赤ひげ」と若い医員の交わりを描いた連作『赤ひげ診療譚』(昭和33年3月号〜12月号)もこの誌上の連載であり、雑誌は現在も刊行が続いている。
関連する用語
この用語に関わる作品
- 赤ひげ診療譚 1958年(昭和33年)3月