青空(同人誌)とは
- 分類
- 結社・団体
- 読み
- あおぞら
大正14年(1925年)1月、梶井基次郎・中谷孝雄・外村繁ら東京帝国大学の学生を中心に創刊された同人誌。誌名は、快晴の青空を見たことと、武者小路実篤の詩の一節「さわぐものはさわげ、俺は青空」にちなむという。創刊号に載った梶井の『檸檬』をはじめ、第2号の『城のある町にて』、『Kの昇天』『冬の日』といった代表作がこの誌上に発表され、のちには淀野隆三・三好達治・北川冬彦・阿部知二らも加わった。梶井と中谷は第三高等学校以来の親友で、創刊同人は六人という小さな集まりだった。いずれも無名の青年であり、雑誌も昭和2年(1927年)6月、通巻28号で終刊して、梶井の名が広く知られるようになったのは没後のことである。文壇の外側で無名の書き手が腕を磨き、そこから作家が生まれるという同人雑誌の伝統を、大正末期において体現した一誌といえる。鋭敏な感覚で身辺の事物を凝視する梶井の作風は、この小さな雑誌の誌面で育った。