北越雪譜とは

分類
形式・ジャンル
読み
ほくえつせっぷ

越後の縮の仲買商・鈴木牧之が著した、雪国の暮らしと自然を記録した随筆風の地誌。初編三巻は天保8年(1837年)に、二編四巻は天保12年(1841年)に江戸で刊行された。牧之は越後塩沢(現在の新潟県南魚沼市)に生まれ、雪の結晶の形、雪の降り方や積もり方、雪崩、雪中の生活、縮を織り雪に晒す仕事、雪にまつわる民俗や奇談・伝説などを丹念に書き留め、挿絵も添えた。若いころ江戸に出て、雪国の苦労が都の人々にほとんど知られていないことを知ったのが執筆の動機とされる。原稿を江戸の戯作者に託して出版を目指したが、山東京伝や曲亭馬琴との話は実らず、長い紆余曲折ののち、京伝の弟・山東京山の手助けでようやく世に出た。雪を美しいものとして詠んできた都の文人たちに対し、雪国の人々にとっての雪の厳しさを、体験に基づいて伝える点が特色である。民俗学や地理学の資料としても評価され、現在でも読まれる。

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