十六夜日記とは
- 分類
- 形式・ジャンル
- 読み
- いざよいにっき
鎌倉時代中期の紀行日記。作者は阿仏尼。藤原為家の晩年の妻であった阿仏尼が、為家の没後、わが子・為相が相続すべき播磨国の所領をめぐる訴訟のために、弘安2年(1279年)の秋、京から鎌倉へ下った旅の記録である。十月十六日の十六夜の夜に京を出発したことが書名の由来とされる。道中の景色や宿の様子を和歌とともに綴り、鎌倉に着いてからの滞在と、都にいる子らを思う親心を描く。『土佐日記』『東関紀行』などの流れをくむ中世の紀行文学の一つで、女性が幕府のある東国へ訴えに向かうという内容が珍しい。阿仏尼は歌人としても名高く、為相の家系は後に歌道の家・冷泉家として続いた。