パンの会とは
- 分類
- 結社・団体
- 読み
- ぱんのかい
明治41年(1908年)12月、新詩社を離れて「スバル」に拠った木下杢太郎・北原白秋・吉井勇ら青年詩人と、美術誌「方寸」の石井柏亭・山本鼎ら青年画家が興した芸術家の懇談会。会名はギリシャ神話の牧神パンにちなむ。隅田川をパリのセーヌ川に見立て、川沿いの西洋料理店に集って美酒と芸術談義に夜を明かす会合は、自然主義全盛の時代への反発から官能と異国情緒の美を求める耽美的な気運の温床となり、明治末の青春の象徴として語り継がれている。白秋『邪宗門』の南蛮趣味に結晶した詩情や、ヨーロッパ帰りの高村光太郎の参加など、詩と美術が交流する場として大正の文学・美術の母体の一つとなった。機関誌として発行された「屋上庭園」は2号で発売禁止処分を受けて終わり、会合も明治末年には自然に消滅した。
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- 邪宗門 1909年(明治42年)3月