詩と詩論とは

分類
結社・団体
読み
しとしろん

昭和3年(1928年)9月、厚生閣書店から創刊された季刊の詩誌。春山行夫を中心に、北川冬彦・安西冬衛・飯島正・近藤東・竹中郁・三好達治ら十一人が創刊同人に名を連ねた。詩は感情の流出ではなく言葉による構成であるとする立場から、感傷を排して知的に詩を組み立てることを掲げ、詩作品とともに詩論を重んじたのが特色で、西脇順三郎の超現実主義(シュルレアリスム)詩論をはじめ、ダダイスム・未来派・新心理主義など欧米の前衛思潮を精力的に紹介して、日本のモダニズム詩の拠点となった。詩以外にも誌面を開いており、梶井基次郎の『桜の樹の下には』『器楽的幻覚』は第2冊に掲載されている。昭和5年(1930年)には現実離れの傾向を嫌う北川冬彦・三好達治・淀野隆三らが離れて「詩・現実」を創刊し(梶井の『闇の絵巻』『愛撫』はそちらに載った)、本誌は第14冊を出した昭和6年(1931年)12月に終刊、翌年「文學」と改題して続いた。

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