モダニズムとは

分類
文芸思潮
読み
もだにずむ

第一次世界大戦後の西欧に興った前衛的な芸術思潮と、その影響のもとに大正末から昭和初期の日本で展開した文学の総称。関東大震災を経て姿を変えた都市、機械や速度、群衆といった新しい現実は、従来の写実の手法ではとらえきれないものとして、表現そのものの革新を促した。小説では、感覚的な比喩と文体の実験を掲げた横光利一・川端康成らの新感覚派、都市風俗を描いた新興芸術派、プルーストやジョイスに学んで意識の流れを追った伊藤整・堀辰雄らの新心理主義がここに含まれる。詩では、昭和3年(1928年)創刊の「詩と詩論」に拠る春山行夫・西脇順三郎らが超現実主義(シュルレアリスム)や主知主義を紹介し、日本の現代詩に長く消えない影響を残した。「モダン」が流行語となった昭和初期の都市文化と響き合いながら、文学に政治性と思想性を求めるプロレタリア文学と並んで昭和初期の文壇を二分したが、小説の分野では潮流としては短命で、弾圧と戦時体制のなかで拡散していった。

関連する用語

この用語に関わる作品

この用語に関わる作家