竹取物語とは

分類
形式・ジャンル
読み
たけとりものがたり

平安時代初期に成立した物語で、現存する日本最古の物語とされる。作者は未詳で、成立は九世紀末から十世紀初めごろと考えられている。竹取の翁が竹の中から見つけた小さな女の子を育てると、三か月ほどで美しい娘に成長し、「なよ竹のかぐや姫」と名づけられる。五人の貴公子が求婚するが、姫は仏の御石の鉢や蓬萊の玉の枝など入手の難しい品を求めて退け、帝の求愛にも従わず、八月十五夜に月の都へ帰ってゆく。『源氏物語』「絵合」の巻は、この作品を「物語の出で来はじめの祖」と呼んでおり、作り物語の源流として古くから重んじられてきた。求婚者たちの滑稽な失敗を通して貴族社会を皮肉りながら、人の世のはかなさと別れの悲しみを描く。「かぐや姫」の名で絵本や映画にもなり、今も広く親しまれている。

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