源氏物語とは

分類
形式・ジャンル
読み
げんじものがたり

平安時代中期、11世紀初めに紫式部が書いた長編物語。寛弘5年(1008年)の『紫式部日記』に、この物語の冊子作りのことが見える。全五十四帖で、桐壺に始まり夢浮橋で終わる。三部に分けて読むのが通説で、第一部(桐壺〜藤裏葉の33帖)は光源氏の誕生から栄華の頂点まで、第二部(若菜上〜幻の8帖)は栄華にさす影と晩年の苦悩、第三部(匂宮〜夢浮橋の13帖)は光源氏の没後を描く。第三部の後半の十帖(橋姫〜夢浮橋)は、薫・匂宮・浮舟をめぐる宇治が舞台で、宇治十帖と呼ばれる。「雲隠」は題のみで本文が伝わらない。数百人の人物が登場するこの物語は、かな文字の散文の頂点とされる。江戸時代には本居宣長が『源氏物語玉の小櫛』で、物語の本質は「もののあはれ」を知ることにあると説き、近代には与謝野晶子が『新訳源氏物語』(明治45年〜大正2年)でいち早く現代語に訳し、のちに改めて全訳を出したほか、谷崎潤一郎も昭和14年(1939年)から訳を刊行した。平安末期には絵画化され、『源氏物語絵巻』が作られた。

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